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茂野美咲 スペシャルコラム

【コラム】2015年09月25日

「上昇機運はもうすぐそこに」

国際スキージャーナリスト岩瀬孝文氏によるスペシャルコラム。 地元・新潟でのサマージャンプ、日本代表復帰に向けて奮闘する姿を追いました。

地元新潟の石内丸山スキー場にある塩沢シャンツェ、ここでの表彰台を狙っていた茂野だ。
友人たち、両親と親戚一同やらたくさんの人達が応援にきてくれた。
ならば、ここで一気に頂点へ。

だがしかし、よもやの第7位、入賞すら逸した。

心を切り替えての白馬合宿、いつもの宿に落ち着き、じっくりと良きトレーニングジャンプを積み重ねた。
そして迎えた妙高高原ジャンプ大会、万全を期しておおらかに、であった。

「なんだか、ちぐはぐな思いに駆られて…」
と、言葉は少ない。
結果は第12位に終わってしまった。


ライズジャンプクラブの同僚、竹田歩佳(デンソー)は塩沢2位に妙高3位の表彰台に立つ。
そのチームメイトを意識しないわけにはいかない。

ただ、春場の足首故障における出遅れ感も無きにしもあらず。
そこで焦ってしまってはすべてが崩れてしまう。

その思いを胸に、まずは一歩一歩じっくりと進む。

類まれなるウエイトコントロールと、マシントレーニングにロングランニングをこなしつつ、今季初めての試みとなる10月後半に行なわれる全日本選手権(宮の森NHと大倉山LH)、ここでの上位入りを視野に置く。
そこでは、冬直前に、アプローチはアイストラックを使用する本格的な試合となる。

いざ立て、軍人(いくさびと)よ。

どんどん飛ばしていこう、目の前のおおいなるシャンツェを。
現在は22歳以下の若手中心となった全日本女子チームへの復帰をめざし、とことん努力する姿、それはとても美しい。

しかもつね日頃から後輩達に慕われる人望深きジャンパー美咲である。
2010オスロ世界選手権代表の実績を胸に、新たな気持ちでチャレンジしていく、この秋から冬シーズン。

やるべきことはたくさんある。
「すぐそこにある課題をクリアにしていって…」

否、それだけではいけない。
と問われれば、では、その課題とはいったい何なのであろうか。
的確なまでにそれを説明できなければ、ファンの心はけっして打つまい。
いまのジャンプ選手に足りないところはこれである。
技術の良きアピールと、観客の皆さんへの感謝の心を忘れずに。

そこに気づいている選手も幾人かはいるが、チームジャパンへの道をめざすなら、大事なのは、このこと。
けっして横柄にはなるなかれ。

もちろん仕事と両立させてのトレーニングにジャンプなのである。
普段、CHINTAIの営業活動では、お客さんに顔を覚えてもらい、顧客獲得に札幌市内の各書店の皆さんとの好ましいコミュニケーションから、ジャンプ台への誘いまで、やらねばならぬことはたくさんある。

それも、とことんにこやかに、である。

さあ、この秋も、どんどん飛び抜けていこう、我らが美咲。




(文・写真 岩瀬孝文)

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